紙袋や堆肥化可能な食品パッケージには、永久に有毒な化学物質が含まれている可能性があります

ハンバーガー、ペストリー、ドーナツを食べるのは好きですか? これらのごちそうを運ぶ紙袋や堆肥化可能な紙製のボウルには、人間の健康だけでなく環境にも有害な化学物質が永久に多量に含まれる可能性があると、国際研究者チームが主導する研究が警告している。

使い捨てプラスチックが禁止される中、紙袋や堆肥化可能な食品容器が多くの利用者となっている。 プラスチックの環境に優しい代替品として販売されていますが、これらにはパーフルオクタン硫酸塩 (PFOS) と呼ばれる化学物質が含まれています。PFOS は、パーフルオロアルキル物質およびポリフルオロアルキル物質 (PFAS) と呼ばれる人工化学物質の一種です。

PFAS は紙の耐油性を高めるために一般的に使用されるため、多くのファーストフードの容器や包装紙に使用されています。

これらの化学物質は非常にゆっくりと分解し、環境や肝臓などの人間の組織に蓄積するため、永久化学物質とも呼ばれます。

カナダ、米国、スイスの研究者らは、2020年2月から3月にかけてトロントで収集した、堆肥化可能な紙製のボウル、サンドイッチやハンバーガーの包み紙、ポップコーン用の袋、ドーナツなどのデザート用の袋など、42種類の紙製食品包装をテストした。

研究チームは、PFAS の重要な要素であるフッ素について紙の食品包装をテストしたところ、サンプルの 45% にフッ素が含まれていることが判明し、PFAS が含まれていることが示唆されました。

ジャーナル『Environment Science and Technology Letters』に掲載されたその結果は、ハンバーガー、ペストリー、ドーナツなどの脂っこい品物に使用される紙袋や、堆肥化可能な紙製のボウルに最も高いレベルのフッ素とPFASが検出されたことを示した。

研究者らは、原料パルプを十分に強くし、液体と接触したときの崩壊を防ぐために、原料パルプを多量のPFASと混合する必要があるためだと述べた。

「『堆肥化可能な』ボウルなどの食品包装におけるPFASの使用は、使い捨てプラスチック食品包装の残念な代替品である」と研究は示した。

研究者らは、PFASは食品を入れている包装から食品に侵入することが知られていると述べた。

トロント大学環境学部のミリアム・ダイアモンド教授はCBCニュースに対し、「PFASが包装から、ボウルから、袋から食品へと移行するため、体内に入り込んでいる」と語ったという。 これまでの研究では、食べ物が熱くて脂っこい場合には、この症状がより早く起こることが示されている、と彼女は付け加えた。

紙袋と堆肥化可能なボウルのサンプルからは、げっ歯類に対して有毒であることが知られている別の PFAS の存在も示されました。

これまでの研究では、PFASは、がんのリスクの増加、免疫反応と生殖能力の低下、代謝の変化、肥満のリスクの増加など、人や動物におけるさまざまな健康影響と関連付けられています。

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